同人誌情報

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ItamiWorks 同人誌 (22冊) Kindle版

2011年9月29日

『登校電車』裏話

2011年8月14日のコミックマーケット80で発表した同人誌『登校電車』の裏話です。
いやー、この作品、これは色々有りまして本来なら5月に発表するものでした。ネーム自体は2月に書き上がっていまして余裕だったのですが、様々な不運が重なりまして8月にずれ込んでしまったという経緯があります。


位置づけ的には2010年11月に出した『少しは勘違いしなさいよ!』の続編に当たるものです。でも、この2つの話は明確に繋がってはいないので、これ単体でも十分に楽しめるものになっていると思います。
時系列的には『登校電車』は前作の後の話で、あの後、映画を見にいってその帰りに映画の売店でその映画に出てくるキャラクターキーホルダーを買ったという設定で、3pの1コマ目にぶら下げている描写を入れてみました。

この作品の最後のコマは空だけが映ってる構図になっています。これはItamiWorks史上初めての空エンドです。私がネームを切る際、信条がありまして、この空エンドだけは使わないぞというのがあります。
それを破ってしまいまして、でも、これは、本当に、このコマしか考えられなかった。悩みに悩みましたが、これがベストなのだろうと納得して出した次第です。次からは使いません。でも、また空エンドが出た場合は、おいおいおいッ、と突っ込んでください(笑

作画的には、とにかく伊丹氏が表紙の構図がなかなか決まらず苦しんでいた印象があります。あと電車はもう描きたくない描きたくないと喚きながら描いていました。

芳野は本当に動かしやすいキャラクターです。ついつい色々な話を思い浮かんでしまいます。ちなみに作中で芳野が伏見に伝授していた『舟を漕がない方法』ですが、実際に効果あります。窓のサッシがありましたらお試しください。