今回は『サラダロケット』の裏話です。2009年8月コミックマーケット76の作品になります。
このネームに入る前に実際にペットボトルロケットを打ち上げてみました。
久しぶりの工作は楽しかったですね~。でも、なんといっても、このペットボトルロケットはペットボトルがないと始まらない……その前段階のジュースを飲むのが辛かったです。
1.5Lのペットボトルを5本用意しなければならず、伊丹氏と協力して飲みました。
もうなんというか、カロリーゼロだから大丈夫だーいと言いながら苦労も苦労で飲んだ記憶があるような……。
この作品、ちょっと今までとストーリーの組み立て方を変えまして、前回の『お姉ちゃんと一つ屋根の下』まで使っていたコマ割り・吹き出しの手法を全面禁止にして書いた実験作でもあります。
ただ落語的な台詞回しは『お姉ちゃん――』より強めてみました。
『コミスタ漫研部』の連載と同時進行で作っていたので、スケジュールの関係上、8P漫画にしたのですが、あまりにも少ないだろ、そっぽ向かれるんじゃないかという話になって、後に10Pにした経緯があります。まあ、10Pでも少ないことには変わりはないですが……(汗
そんな心配もどこ吹く風、有り難いことに通常なら余裕で十分な量を刷ったにも関わらず、初出のコミケ76では書店売り用の分も会場で無くなってしまうほどの盛況でサークル始まって以来の新刊完売でした。そして初の再版をした同人誌でもあります。
伊丹氏が描いた登場人物の楽しそうな表紙がサラダロケットという作品を端的に表していて気に入っています。
次回は紆余曲折の上に決まった2009年最後の同人誌『クッキースナイパー』の裏話を載せる予定です。