掲載情報

月刊!スピリッツ (小学館 / 毎月27日頃発売) 2016年5月号~ 『共学高校のゲンジツ』 連載中
まんがライフSTORIA (竹書房 / 2016年03月30日発売) Vol.17 『制服あばんちゅーる』 終了

2010年12月22日

『少しは勘違いしなさいよ!』裏話

今回の裏話『少しは勘違いしなさいよ!』は11月14日のコミティア94で発表した同人誌です。

ツンデレって良いですよね~。私はどんな漫画やアニメの人物でもツンデレキャラが一番好きになります。なので、一番好きな台詞『勘違いしないでよねッ』というのを1pに一回は入れるように話を組み立ててみました。私の理想のツンデレ像を表現してみましたがどうでしょう…。


読んで頂いた方はもうすでにご存知かと思いますが、この作品の一番のキモは4p見開きです。いやー、もう、ムダヅモのあの演出を見てからいつかはやりたいと思っていたネタで、ようやく実現しました。
コミティア会場でそのことを突っ込んでくれる人が何人かいてくれて、わかってくれる人いるんだ!と嬉しかったです。

伊丹氏からは、やり過ぎだの、そっぽ向かれる、こんなの見たことないとかいろいろケチョンケチョンに言われましたが(笑
2冊並べて見開き部分を合わせるとより楽しめる構図になっています。

当初、この4p見開きの左の方に『バカ』という台詞が有り、バカという台詞もツンデレの萌え常套句なので入れてたのですが伊丹氏の提案で削りました。

まあ、でも、完成原稿を見たら無くして正解だったと思います。その方が芳野の顔がフキダシで隠れないし、芳野の本当の気持ちがストレートに読者に伝わったのではないでしょうか。
おかげで最後の締めのコマのツンデレ具合も強調されたのでは?と思っています。

ツンデレはあまりツンツンしちゃうと、意地悪な子に写ってしまいがちなので加減が難しいです。私としてはツン9割にデレ1割くらいが好みですが。ただしデレは少なければ少ないほど良いです。意中の男子を大好きという気持ちさえあれば(ここ重要!)

この作品で通算10作品目の作品でして、印刷所への入稿締め切りも余裕があったこともあり、記念に今回はタイトルロゴデザインを不機嫌亭デザインズさんにお願いしています。
その甲斐あってだいぶ良い表紙構成になってるのではないでしょうか。私と伊丹氏の二人だとどうしてもこういう大胆なデザインにはなりませんからね。

次回は『ボクはモテ男子じゃない!』の裏話の予定です。

2010年10月24日

『サラダロケット:リローンチ』裏話

『サラダロケット:リローンチ』、コミックマーケット78で発表したこの作品はItamiworks初の『サラダロケット』からの続編の同人誌となります。
続編という位置づけの同人誌は今まで一作も出していなかったのですが、ロケットという題材は私個人含め伊丹氏も好きで、サラダロケットからちょうど一年経つし、せっかくだからと続編が決定しました。


でも続編というのは大変ですね。前回と同じキャラクターを使うのは初めてで、楽しくもあり、いろいろと悩みました。
最後のオチはメントスガイザー現象を使ったものにしようと思っていたのですが、それだと前回と同じ感じになってしまうので、ああいう形での締めになっております。

そして、今回はいろいろありまして、本当にギリギリでの入稿になってしまいました。周りが続々と脱稿宣言しているなか、こちらは一向に宣言できないという…。

結局夏コミ、5日前にようやく脱稿することができました。5日前ということで当然ですが特急割増料金が発生していまして、通常の3倍の印刷代が掛かっています。問い合わせて、最初、値段を聞いたときぶっ倒れそうになりました。いや~でも無事出すことができて何よりで、印刷所の人には感謝しています。


来年の夏もサラダロケットでいくかはまだ未定ですが、なにかネタが思い浮かんだら執筆するかもしれません。その時は是非ともこの3人をよろしくお願いします。

2010年9月21日

『メガネヨコセ』裏話

今回は2010年5月4日コミティア92で発表した『メガネヨコセ』の裏話です。


コミティア92に向けてネームを書き始める際『メガネが紡ぐ青い糸』以来やっていなかったメガネにまつわる話をやりたいなぁ、という思いからネタを出していったんですが、なかなか良い感じにならずとにかく難産な話でした。

いろいろ試行錯誤しているうちにラブコメのようなそうじゃないようなああいう話に落ち着きました。メガネの話なのにメガネを掛けているシーンはほとんどないというトンでもない話に(笑

ちなみにネーム段階では原田は童顔だったんですが、伊丹氏曰く前回の『手渡しバレンタイン』と雰囲気が似てしまうことでしたので、少し大人びた感じに変更されました。


今回も8Pの話です。いい加減ここまで続くと短い話を描く創作サークルというのが板についてきた感がありますが、うーん、気持ちとしてはもっと長い話も描きたいんですけどねぇ。
こんなサークルを支持してくれたり、感想をくれたり、本当に有り難いことだと思っています。今回、そういう人たちの暖かい声援がよく聞こえた作品です。

次回は『サラダロケット:リローンチ』の裏話の予定です。

2010年7月26日

『手渡しバレンタイン』裏話

一度やってみたかった季節物の話……2月14日バレンタインの日に開催されたコミティア91で出した『手渡しバレンタイン』の裏話です。


この話、元々は2007年に練習用に書いた未発表の4P漫画、委員長3部作の中の第3部を再構成したものです。
コミティア91に申し込む際に折角バレンタインの日に開催されるのだから、バレンタインネタをやってみたい!という私の希望から、当初は昔のネームをちょっと直して4Pのままで、後日談を3P追加して一冊の本にしようという案でした。
でも、ちょっと話の構成がきれいじゃなくなったので後日談をやめて、昔のネームを10Pにボリュームアップして、さらにそれを伊丹氏の意見を元に、二人の関係に絞って8Pに圧縮しました。

この話は今までになく好評で沢山の感想を頂きました。本当に有り難いことです。
この手渡し方法、渡す際の台詞回しで伊丹氏とはちょっと揉めたんですが、私のわがままを通しました。結果的には賛同の意見が多くて揉めた甲斐があったのかな…?

ちなみに最後の最後での十宮の独白は私のネームには無く、伊丹氏のオリジナルです。
いや~、もう、これにはやられました。このページのおかげで一つの物語としてキュッと絞まりましたから。素晴らしい追加です。

この話は前に述べたとおり第三部ですので、日向と十宮の話はあと2話ほど残っています。いつか発表できればと思います。

さて、次回は折りを見て『メガネヨコセ』の裏話を載せる予定です。

2010年6月25日

『クッキースナイパー』裏話

一年は短いもので2009年の最後を締めくくった同人誌が『クッキースナイパー』です。
初出は2009年12月31日のコミックマーケット77になります。


この作品、ネームは9月にできて、11月のピクシブマーケットで発表する予定でしたが、スケジュールの調整が付かずお蔵入りになりました。
一生日の目をみることはないだろうなと思っていた矢先、諸々の事情で本来のコミケ77新刊『押入れの中の死神』をやめることになり、そのとき代原として浮上したのが『クッキースナイパー』です。

この『クッキースナイパー』は伊丹氏が描いた女子高生がスナイプガンを持ったイラストを元に話を脹らませてみた作品です。
そして意外なことに『メガネが紡ぐ青い糸』以来の男キャラが出てきます。しかもわんさかと。さらに男主人公は初です。


読んだ方は周知の通りですが、表紙から読み解くと、闇家業に身を置く女子高生の話と思いきや、歯クソ菓子と自販機を巡る話になってしまいました。ハードボイルドなガンアクションを期待した方には本当に申し訳無いです……。あと漫画のページ数も前回と同じく10Pになってしまいこれもまた申し訳無い感じです。

いや、もう、短い漫画ばかりというのも創作サークルとして軟弱だろ!と叱られそうですが、どんどん漫画ページが短くなるそんな2009年でした。

次回は2010年最初の同人誌『手渡しバレンタイン』の裏話を載せる予定です。

2010年5月24日

『サラダロケット』裏話

今回は『サラダロケット』の裏話です。2009年8月コミックマーケット76の作品になります。
このネームに入る前に実際にペットボトルロケットを打ち上げてみました。


久しぶりの工作は楽しかったですね~。でも、なんといっても、このペットボトルロケットはペットボトルがないと始まらない……その前段階のジュースを飲むのが辛かったです。
1.5Lのペットボトルを5本用意しなければならず、伊丹氏と協力して飲みました。
もうなんというか、カロリーゼロだから大丈夫だーいと言いながら苦労も苦労で飲んだ記憶があるような……。

この作品、ちょっと今までとストーリーの組み立て方を変えまして、前回の『お姉ちゃんと一つ屋根の下』まで使っていたコマ割り・吹き出しの手法を全面禁止にして書いた実験作でもあります。
ただ落語的な台詞回しは『お姉ちゃん――』より強めてみました。

『コミスタ漫研部』の連載と同時進行で作っていたので、スケジュールの関係上、8P漫画にしたのですが、あまりにも少ないだろ、そっぽ向かれるんじゃないかという話になって、後に10Pにした経緯があります。まあ、10Pでも少ないことには変わりはないですが……(汗


そんな心配もどこ吹く風、有り難いことに通常なら余裕で十分な量を刷ったにも関わらず、初出のコミケ76では書店売り用の分も会場で無くなってしまうほどの盛況でサークル始まって以来の新刊完売でした。そして初の再版をした同人誌でもあります。
伊丹氏が描いた登場人物の楽しそうな表紙がサラダロケットという作品を端的に表していて気に入っています。

次回は紆余曲折の上に決まった2009年最後の同人誌『クッキースナイパー』の裏話を載せる予定です。

2010年3月30日

『はーい、コミスタ漫研部ザッツライト!』裏話


あれは確か11月頃にちょうど『記憶の図書館』の制作に取りかかろうとしていたときです。コミスタ講座漫画の連載企画があるのだけど打ち合わせしませんかといったメールでした。

今回はそのメールが元で始まり、昨年約一年間連載してきた『はーい、コミスタ漫研部ザッツライト!』の裏話です。
上のロゴは実際に使われたものの元となったデザイン。
公開期間はいつまでか確認はしていませんが、株式会社セルシスの公式サイトComicStudio.net上にて2010年3月現在も公開中です。


左からメガネ『安祈世さしゃ』、ノッポ『御所川原ふじ』、ツッパリ『ウィジックちなつ』、サムライ『柳玉きざし』、ハナジ『陸奥かおり』です。感づいた方はわかるとおり、この作品の登場人物の姓名はすべてリンゴの品種名から取っています。

途中、第九話で当時同じくコミスタの講座漫画『描け!コミスタ物語』を連載中の真希ナルセさんのキャラであるフランツをゲストに話を進めましたが、これは真希ナルセさんがタイトルバックにサムライの衣裳をまとったアイネちゃんを出したのを見て面白いなぁと勢いで出してしまいました。
後になって、もう少し可愛らしく登場させないと失礼だったのではと思ったりも……すみません!

連載中に気づいたんですが、どうもハナジとツッパリの髪型のシルエットが似ているせいか良く被るということで、伊丹氏は毎回試行錯誤していました。
ツッパリの髪型は出てくるたびに変わっていったのはそのためです。
最後はなんだか散髪失敗!って感じの髪型になってしまいましたが(笑
でも、ツッパリのセーラー服の変わりにパーカーの案を出した伊丹氏のデザインは気に入っています。

ツッパリの設定とかいろいろあったんですけどね。外国人でありながら茶道を極めんとする父を持つ貧乏一家とか、ノッポはバスケ部と掛け持ちしているとか、メガネは理研に入り浸ってるとか、サムライの兜をしている理由etc...etc....

今読み返すと、もう少し各キャラのエピソードを盛り込んどけばよかったなぁとかいろいろ後悔することが多い作品ですが、取りこぼしてしまったストーリーは今後、別の形で発表・活用できれば良いかなと思ってます。

この第一話のネームからPDFを採用し、第7話からネームの構成を変え、作画もどんどんマッシュアップしていった、この『はーい、コミスタ漫研部ザッツライト!』はまさに一年間の試行錯誤の縮図といっても過言ではないです。本当に思い出深い。

さて、次回は折りを見て『サラダロケット』の裏話を載せる予定です。

2010年1月22日

『お姉ちゃんと一つ屋根の下』裏話

今更になってしまいましたが、明けましておめでとうございます。
さぬいゆうです。
そう――あれは2009年5月、意外にも一年ぶりの参加となったコミティア。
その時の新刊『お姉ちゃんと一つ屋根の下』のお話です。


この作品から、PDFでネームを伊丹氏に確認して貰ってます。
今までは紙にプリントアウトしてたのですが、コミスタ4からPDF書き出しができることを知って採用しました。紙代とトナー代も節約できますしね。

今作の登場人物は元々ケータイコミック(有料)で書いた演者です。今でもこれダウンロードはできるのかな。実はまだ一度も自分の漫画を携帯電話で拝見したことなったりします。
同人誌版は登場人物の続柄を除き、ケータイコミックとは違う書き下ろしの話です。

これを書いたとき、ちょっと落語にハマッてまして、台詞回しに落語的要素を取り入れて、今までと違うテンポで進めてみようとした実験作なのですが、はっきり言って見せた相手にはことごとくボロボロに言われるわで落ち込んだことを憶えています。

なぜボロを言われたのか、今読み返すとなんとなくわかるような気がします。
団子になってる吹き出し多いし、それで視線誘導を使って、読者を誘導しようと、生意気にも粋がってたんです。キメのコマも弱いし。
ただ、ボロをいろんな人から言われ――そのおかげで、また一から漫画を勉強する良い切っ掛けになりました。
これが無かったら、次回作『サラダロケット』は生まれなかったと思います。

ちなみにですが、作中出てくるジョージという世界男と、「早菱~」と呼んでる少女、これは次回作の主人公とヒロインだったのですが……あれ?そんな話の本、出してないな~(汗

この作品、おかげさまで去年の冬コミで完売致すことができました。有り難いことです。
いつもいつも思うのですが、本当に購入して下さる人には感謝しっぱなしです。特に今回の作品に関しては本当にもう……ありがとうございます!

私はこの作品は好きです。というか、こういう話は全般的に好きです。

次回は『サラダロケット』ではなく、少し寄り道をしまして、『はーい、コミスタ漫研部ザッツライト!』の裏話を載せたいと思います。