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2009年11月13日

『記憶の図書館』裏話

おはようございます。さぬいゆうです。
今回は『記憶の図書館』の話です。
これは2008年12月のコミックマーケット75で発表しました。


記憶の図書館の構造は、私の当初の案では表象世界の平地にズラッと本棚が無造作に置かれ、さらに床にまで本が山積しているのをネームで書いていました。でも読んだ方は知っての通り実際は別物になっています(公開されているサンプルでも確認できますが)。

実はこの変更は伊丹氏の案で、私も結構気に入っています。資料用にその塔のミニチュアを伊丹氏は作っていたのですが、それも頂いて私の手元に飾っています。

あ、でも、そういえば、これじゃあ記憶の図書「館」ではなくて、図書「塔」じゃないといけないのですかね?
う……、まだ突っ込まれていないから良しでいいと勝手に思っておきます。

登場人物の名付けは『紅茶が香る一つの閑話』同様に伊丹氏です。
裏設定としまして、大井田莉音は、『夢現の守り人』という未公開作品から引っ張ってきています。ボクっ娘って私はすごく好きなんですよ。いつか再登場させたいと思っていまして、つい、出してしまいました。

莉音は夢守という生業をしていて表象世界に干渉できる能力があります。

だから最後、記憶の図書館に莉音がカレーを持ってこれるわけです。本が無くなっている理由も半分は莉音が使っているためだったり……。そんなの知らんがな!って感じですよね。す、すみませんっ。でもこれは話の流れ的に説明は不要と思って敢えて省きました。佳乃視点で進行しているのもあったので、その雰囲気を壊すのももったいないかなって。

『夢現の守り人』ではホットケーキしか作れなかった莉音が、今作では少し成長してカレーを作っています。
ただ佳乃は夢だと思って莉音の正体には気づいていませんが……。

次回は折りを見て『お姉ちゃんと一つ屋根の下』の裏話を載せたいと思います。